10月改定のあれこれ

2020年10月01日

10月ですね。

2日は満月。

中秋の名月です。

月見団子もまた良いものです。


今月はこちらの話題から。

〇新型コロナウイルス感染症に係る雇用調整助成金の特例措置を延長します。

4月から続いている雇用調整助成金の特例措置が、年末まで延長されました。

9月30日までのものを延長するのに、9月30日の午後に発表するあたり、さすがお役所だな、といった感じです。

早めに発表してくれれば助かる事業所もあるだろうに。などと思ったり。

今のところ、特例の内容に変更はなく、そのまま継続されるようです。

段階的に特例措置を減らしていく、という話もあるので、油断はできませんが。

事業主の皆様と雇用を守りつつ、売上アップの道を探っていくことになりそうです。

新しい生活様式に馴染んだ商売に変えていくための移行期間だと思って、工夫をしていくことが求められているのでしょう。


〇健康保険・厚生年金保険料の標準報酬月額の特例改定を延長等します。

今年4月から6月、新型コロナウィルス感染症の影響で収入が下がった方について、1ヶ月下がっただけでも標準報酬月額(社会保険料)を下げていですよ、という措置がとられていました。

それを8月から12月までも延長しますよ、ということです。

今後、収入が著しく下がった(2等級以上)場合、次の月から低い標準報酬月額に改定することができるので、

会社の負担する社会保険料が抑えられるという利点があります。

本人の合意は必要ですが、従業員の方にとっても手元に残るお金は増えますので、検討の余地はあると思います。

ただし、納める社会保険料が減るということは、将来的に貰える年金も減るということなので、その点はきちんと説明が必要です。

ご注意ください。


〇今年の最低賃金改定は小幅

神奈川県は1円上がって1,012円となりました。

ここ3年は3%ずつ上がっていたので、コロナの影響で足踏みした感じです。

最低賃金が上がることで、最低賃金額で雇用していた会社にとっては、支出増につながるわけです。

事業主さんによっては、最低賃金がこれ以上上がれば、従業員を減らさざるを得ない、という方もおられます。

最低賃金を上げることはとても良いことだ、とは思えないです。

バランスなのでしょうね、これも。

人とお金のバランス。需要と共有のバランス。

今年のポスターはずいぶんと雰囲気がやわらかくなりましたね。

景気が芳しくないからかしらん。


先月総理大臣が変わって、世襲議員ではない菅総理がどんなことをやってくれるのか、期待しています。

それでは。