2024年4月に向けて
2月ですね。
関東は雪もほぼ降らず、平和な気候です。
来週は雪が積もるとか積もらないとか。
今月の話題はこちら。
「物流業界の2024年問題」
しばらく前から言われていたこの件ですが、2024年になってしまったわけです。
4月1日まであと二ヶ月を切っています。
あっという間ですよ。
運送業の経営者の方々に助言を求められたときにお伝えしているのは一点だけです。
「必死でホワイト荷主を探してください。見つけたら何としてでも契約を続けてください」
結局、労働時間の上限規制で割を食うのはドライバーさんなわけです。
で、その減った分のお給料を補填するために会社ができることは、賃上げです。
上げるためには収入を増やさなければいけない。さもないとドライバーさんがいなくなってしまう。
この事情を分かったうえで運送費を上げてくれたり、荷捌きの効率アップをはかってくれたりできる荷主さんがホワイト荷主です。
もし、荷主さんが対応してくれない(値上げに応じてくれない)場合、ドライバーさんは減った分の賃金を求めて他の運送会社へ行ってしまうかもしれません。
ドライバーさんの高齢化もあり、今、運送業界は人手不足が深刻ですから。
ドライバーさんの奪い合いも起きています。
そしてドライバーさん同士の情報網もあなどれないのです。
サービスエリアで情報交換もしますし。
同じ仕事でお給料が高い会社があれば、それは移りたくなりますよね。
こうなると、うちの会社はドライバーさんが足りないので運送できる範囲が減ります、事業縮小します、となってしまいます。
ここから挽回するのは至難の業です。
一方、荷主さん側については「今のうちにホワイト荷主になりましょう。そうすれば優良な運送会社さんとお仕事することができます」と助言しています。
先述したドライバーさんの人手不足問題がありますので、運送会社さん自体が減ってきています。
その中でも良い運送会社さんは荷主さんたちの間でも引く手あまたです。
荷主さんたちの中でいち早くホワイト荷主となれば、その少ない優良運送会社さんとお仕事できるようになる可能性が高くなります。
あちらから選ばれるわけです。
運送費は商品価格への転嫁となりますから、なかなか踏ん切りがつかない方もおられるでしょうが、今がそのチャンスではないかと思います。
先日お仕事でお会いした運送会社の社長さんも「そろそろ運送会社が荷主を選ぶ流れに変わりそうなんだよね、体感的に」とおっしゃっていました。
2024年が転機になるかもしれません。
ぜひ早めの備えをして、この時流を乗り切りましょう。