傷病手当金と診断書など
8月ですね。
あっつい。
今日からしばらく猛暑日続くとのこと。
これはしんどい。なるべく外に出ないで過ごしたいものです。
難しいですが。
今月の話題、ひとつめはこちら。
「裁量労働制見直し 本人同意を前提に適用」
厚生労働省は、「これからの労働時間制度に関する検討会報告書」を取りまとめた。
裁量労働制の適用に当たり、本人の同意を得るようにするのが適当と提言した。
<労働新聞社>
この"本人同意"、結構くせものだと思うんですよね。
書面にして同意を確認する「同意書」などは、無理矢理書かされましたと言われれば無効になる可能性が高いですし、
口頭での確認については認めない、とするのがいわゆるお役所ですし。
(お役所はとにかく書面が好き)
口頭で録音?それでも強制かどうかの確認は難しいですよね。
となるとお手上げです。
ハラスメントについてもそうですが、こういう事例の場合、お互いの関係性次第で良くも悪くもなるので、人間関係を丁寧に作っていきましょうというのが一番効果のある対処方法かと思います。
続いてふたつめの話題。
「新型コロナ 宿泊・自宅療養証明は不要」
厚生労働省は新型コロナウイルスの感染者に対する傷病手当金の支給に関するQ&Aを改訂。
「宿泊・自宅療養証明書」の提出は必須ではなく、保険者が一律に添付を求めるのは適切ではないとしている。
<労働新聞社>
これは朗報ですね。
健保組合は独自ルールで動いているところが多いのでなんとも言えませんが(未だに電子はダメだ紙を出せって言ってくるところもあります)、協会けんぽは国の機関に近いのですぐに対応してくれるのではないでしょうか。
発熱外来の受診が激増している背景には、診断書がないと傷病手当金が支給されないから、という理由もあると思います。
この部分を改善してもらえるだけで、ぐっと受診者が減るのでは、と期待されますね。
合わせて、病院での陽性判定がないと休めない、という企業の経営者の方にもぜひ協力していただいて、検査キットでの自主検査の結果で陽性と判断して会社を休めるようにしてほしいと思います。
そうは言ってもずる休みする社員が出てくるから、という考えの経営者の方もおられると思います。
そうならないように、日ごろからの社員の皆さんとのコミュニケーションが大事だというお話です。
今月の話題、ふたつとも同じ結論になってしまいましたが、これからの企業経営には今まで以上に人間関係を整える力が必要なのではないかと思う次第です。
そのための仕組みの部分について、社労士をはじめ、外部資源を上手く使っていただければ幸いです。
8月いっぱいはこの暑さが続くという予報もあります。
絶望せず、なんとか乗り切っていきましょう。
冷房は、躊躇せずに使う!
冷房は、躊躇せずに使う!