観劇記録(吉祥寺GORILLA「夜鳴く鳥は朝に泣く」)
久しぶりにお芝居を観に行ったので、その感想など。
吉祥寺GORILLA「夜鳴く鳥は朝に泣く」観劇。
久しぶりの王子小劇場。
コロナ禍前に行ったきり。もう何年ぶりだろう。
お寿司屋さん(もり一)もなくなって、家系ラーメン屋に変わってました。
劇場はす向かいのアルコールビル(全フロア居酒屋だった)もテナントが変わって、ヨガスタジオが入っていたりして。
時間が経ったのだなあ、と感慨深いものです。
劇場入り口につくと、劇場内から外へ長いチューブが伸びている。
ごうごうと音がしている。
排気システムらしい。
コロナ対策ですね。
入り口で検温消毒して入場。
天井の低いロビーが懐かしいですね。
指定席だったので、席を選ぶこともなく。楽だ。
客席を間引きしたりはしていませんでした。
幸い、隣の席の人が大柄な方でなかったので、ゆったり観られました。
以下、芝居の感想です。
舞台装置が八百屋舞台だったのですが、特に八百屋にする必要がなかったように思いました。
クライマックスシーンで舞台奥を効果的に使うためだろうなのでしょうが、そこにいたるまでのシーンで、舞台面が傾いていることの違和感が大きくて。
どうしても立ち姿が歪むので、舞台のお約束としての脳内補完をしきれませんでした。
角度つけずに舞台奥に少し高いものを置くとかで対応できなかったのかな、と。
それか、他のシーンで地面が傾いていることの理由付けをしておくとか(公園の中の芝生の岡に座って話しているなど)があったら良かったと思いました。
意図して作ったものかはわかりませんが、月9ドラマやアニメのような非日常的なシーンがあり、ぞっとするほどリアルなシーンとの対比が観やすくて良かったです。
役者さんが皆さん達者でした。物語がすっと入ってきました。
産まれてくるはずの子どもと一緒に命を絶ってしまうのはものすごく悲しいですね。生きていて欲しかった。自分の拠り所を他者に求めるのは危ういですよね。それが若さなのかもしれませんが。
物語の中盤で、ちょっと長いなと感じた時がありました。メインのストーリーから外れたようなエピソードやキャラクターだったと感じてしまったようです。役としても役者さんとしても魅力的だったのですが、今その話はいいかなと思ってしまいました(すみません)。それだけ中心の人物達(と物語)の存在感が大きかったということかと思います。
会場に入り、パンフレットを見て、スタッフ欄に知った名前を見つけて嬉しくなりました。コロナ禍でも劇場に居続けてくれたのだなあ、と。
魅力的な役者さんを何人も拝見できたので、別の舞台でも観られるのを楽しみにしています。初めて観に行った団体さんでしたが、観に行けて良かったです。